2020年2月28日金曜日
成果が出ないのはなぜ?
仕事で成果が出ないのは、基本的にはその人の責任だというのがおそらく一般的な考えだと思います。で、上司が指導したりして改善をはかるわけです。が、よく考えてみると、そのポジションにその人を付けた人の責任も十分にあって(適性を見極められなかった等)個人だけの問題ではないような気がします。特に人事を動かせる人は、普通の人が持っていないその人の情報(例えば年に1回の今後の仕事に関する希望調査の結果)が見れるわけで、だからこそ責任があるわけです。でもいわゆる日本の中間管理職は部下を選べないけどちゃんと仕事をしてもらえるようにする義務があって、そういう意味で片手落ちだと思います。
会社によるかもしれませんが、アメリカの場合は基本的な人事権は現場の管理職にあって、その人が適任と思った人を連れてきて仕事してもらいます。だから、その部下の業績の責任を負うというのはとても理解しやすいのです。この場合もちろん採用のスペシャリストが決めるわけではないので、トラブルも多いかもしれません。が、それも採用の過程で人事部のスペシャリストが別の視点から候補者を見て評価し、それを現場のマネージャーに説明することもできるし(この候補者はこういう理由であまりお勧めしない、等)、完全な素人採用にはなりえません。実際にこういう採用プロセスを(採用側から)経験してみて、とてもよく機能していると感じました。
アメリカの採用は多くの場合がスペシャリスト採用であり、日本のようにいずれはジェネラリストになる前提でのローテーション多用する育成とかなり違うためにこういう差が出る、ということもあります。確かにローテーションは悪い経験でないことも自分の経験として体で理解していますが、ローテーションは中間管理職よりずっと上の階層の人が「勝手に」決めるわけで、そうなると日本式人事が行われることになり、それが人事権の無い中間管理職を生み出す一つの原因になっているように思えます。新卒一括採用も問題の原因かもしれません。
実際にアメリカ式を経験してみて、これはとてもよくできているシステムだということを実感を持って理解できました。貴重な経験でした。
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