2020年1月11日土曜日

礼儀正しいことこそ最初に考えるべきこと


大学生のころから既に20年近くがたち、いろんな場所でいろんな勉強、仕事をしてきましたが、昔からとても疑問だったことをとてもうまく説明してくれている本に巡り合うことができました。それがこの。日本語版もあって、私はKindleで日本語版を読んでます。

礼儀正しさ、って単語が英語でも存在してCivilityっていうんですね。知りませんでした。

最初に不思議に思ったのは大学の研究室。学部の4年生から配属されるのですが、研究室を主宰する教授のもと、学部生は修士の学生につけてもらって、いわゆる研究の基礎、テクニックを学びます。当然といえば当然で、これは非常にありがたいことだったと思っています。ただ、(業種のせいかもしれませんし、時代の風潮だったのかもしれませんが)全体的に体育会的なノリがあって、先輩のいうことには従う、先生のいうことは絶対、みたいな感じでした。会社で最初に配属された部署もそういう気配がありました。これは職種のせいである可能性も高い気がします。とりあえずはそういうもの、ということは受け入れつつ、でも結構疑問だったりしてました。

これが、「長年疑問だったのは、やっぱり変だった」と最初に思ったのは、10年ほど前にMITでポスドクをしてた時です。当時の研究室のボスは、この世界でかなりの有名人で、すごい研究の成果を既に残している人です。が、この人、全然偉そうにしないし、本当に誰とでも対等に話をしてくれました。めったに会わない私の妻の名前まで憶えてくれて、研究室を去る日は一緒にゴハンを食べに連れて行ってくれました。あ、ゴハンはポイントではないけど、人としてとても尊敬できる人でした。ちなみに研究室のほかの人達も95%くらいはいい人で、とても気持ちよく研究ができました。それでもちゃんと研究室としては成果出てるんですよね。

ということでその後も気になっていたところでこの本に巡り合って、なるほどーと思ったのです。いろんな本を読んでいると、こういう長年の謎に対して何かを示唆してくれるような本に巡り合えるので、とてもうれしいです。

気づいたら自分もそれなりの年数会社に勤めているので年下の人も増えてきました。ですので、なおさら誰に対しても礼儀正しく、というのは意識してやろうと思うのです。

させていただきます。


さいきんずっと気になっているのが「させていただきます」の使い方です。仕事で日本語のメールをしているとしょっちゅう見かけます。たぶん使っている人はこう言っておけば丁寧、と思って無意識に使っているんだと思います。確かに便利な言葉です。が、個人的にとても嫌いです。とても変に見える。

させて頂きます、といっておきながら、たいていの場合は何の許可も取ってないのにこうするって勝手に決めてません?考えすぎかもしれませんが、普通に「~やります」でいいのでは?と思います。

違う言語を喋るときは性格が変わる?

同僚はアメリカ人なので会社では英語、家族は日本人なので家では日本語です。幸運なことに会社にも同じ日本人出向者はいながら、仕事ではほとんど関係しないので本当に英語のみ。トレーニングには最適です。 それで気づいたのですが、自分が英語でしゃべっている時はどうやらちょっと性格が違う人...