2018年11月2日金曜日

英語での仕事のやりかた


私の勤務先は、2009年にアメリカの会社を買収するまでは(特に私のいた研究開発部門は)ほぼ完全ドメスティックな感じで英語なんて全く使わなかったのですが、最近は当たり前のように海外と仕事をすることになってます。

聞いた話では、昔、初めて英語のメールが来たときは、その返事をどうするかで3人くらいで相談して、1週間かけて返事していたとか、そういう笑い話も聞きました。たしかに自分も英語のメールでのやり取りは最初はとても大変だったのを覚えています。留学の時にビザの手配をするために留学先の事務の人とやり取りしたのが最初でした。

それ以来もう仕事で英語することにはすっかり慣れているのですが、最近仕事をしていて「あれっ」と思ったことがあります。それは、日本語では普通にメールでコミュニケーションできる人が、英語になると途端に何を言っているのかわからなくなるのです。結論も不明瞭で、こっちの書いたことを聞いているのかどうかも確認不能、みたいな。

いろいろ人と話をしたり、考えてみたところ、どうやらこれは英語でメールを書く訓練が適切にできていないということが原因ではないかと思われます。私も自己流というか、周りの人のメールを観察しながら学習しているだけなのでこれが唯一の正解とも思いませんが、相手の言ってきたことを「これは理解した」「これは賛同できない」と受け止め、そのうえで「次はこうしたい」「こんな進め方どうでしょうか」みたいにつなぐ。こういうことを淡々と書いていくのが私の普段のやり方で、今のところ基本はトラブルは起きてません。この英語のメールを日本語にしてしまうとやや直接的すぎる表現で、失礼な感じになってしまうかも、とも思います。でも言語が違うので、表現は全く同じにならないとも思います。

で、こういうことをどうすればできるようになるのかと考えると、なかなか特効薬みたいなのは全く思いつきません。例えば、日本以外で仕事をしてきたひとと仕事だけではなく、雑談とかしてみるとか、そんな感じでしょうか。人々がどんな議論をして、どういう結論にたどり着いているのかを観察してみるとか。率直に自分のメールを読んだ人に直接話しかけて理解を確かめてみるとか。こうやって考えると、物理的距離が短いところでのコミュニケーションをとりながら進めていくことが有効なのかなあ、とは思います。

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