2018年11月7日水曜日

自分が経験しないとわからないこと


結局結論は何なの?という感じですが、とりあえず書いてみます。

今日は妻と子供がやや体調を崩したので、会社は午前だけにして家に帰りました。いまの仕事はPCさえあれば基本どこでもできるので、考えようによっては家でもできます。が、今のうちの子供の状況を考えると家で子供の面倒を見ながら仕事をするなんて絶対無理。PC開いたらそれを見つけて寄ってきてわーわー言いにきます。しばらく一人遊びしててもふと思い出して歩み寄ってきてまたわーわー。実際に途中電話会議に40分ほど出ただけで、次にPCの前に座れたのは夜の9時でした。

正直なところ、子供が一人いるだけで(もちろん子供の性格にもよるけど)こんなになるとは夢にも思っていませんでした。放っておいても仕事くらいできるだろうと思ってました。そういう家もあると思いますが、そうでない家もある。で、こういう経験をしていないことを理解することって、ものすごく難しいんだなあと思ったわけです。

このエントリーの趣旨は、「子育ての大変さを体験していない人は理解できないからダメ」ということではありません。一般論として、普通の人間は、たいていのことは体験しないと身に染みて理解するって難しいんだなあということをつくづく思ったということです。他にも例を挙げると、単身赴任しているひとの大変さって、それはそれで独特で、やったことない人にはやっぱりわからないし、自由な時間があるからむしろ羨ましいとすら思われたりするかもしれません。独身の人もその立場ごとに大変なことはあるはずです。

逆に同じことを別の人がやるとその体験はすごく違っていることもあります。手のかからない子供と手のかかる子供がいたり、家族の構成が違ったり、仕事の内容が違ったり。だから、同じ経験しているから分かってくれるはず、というのも100%期待することは無理。

同じようなバックグラウンド、生い立ちで同じような会社生活を送ってきた人だけで会社の行く先とかを決めることって、ものすごく危なくて、だからこそ女性に限らずいろんな人を採用しましょうね、ということになっているのだと考えます。一人の人が経験できることなんて限られている。だから、それを人数でカバーしてより良い意思決定をしましょうね、ということなんだと非常に納得がいきます。

自分の経験だけで何かを決めることって危ういなあ、と改めて思った今日です。そういう機会って特に仕事していると往々にしてあるし、即決しなければならないことも多いので仕方ないですが、危ないことをしているんだ、という考えを持っていることはとても大事なんだなあと自分を戒めましたとさ。

おしまい。


2018年11月4日日曜日

英語の言い回し5


やっぱりいつまでたってもわからない慣用句的な表現。いまの同僚が親切に教えてくれるのでとても助かっています。その同僚は私の専門分野のことをほとんど知らないので、取引、みたいな感じ。Americanカルチャーの先生です。

There is no wiggle room:
余地がない。もうスケジュールがキツキツでどうしようもない。Wiggleというのは、ぴくぴく動かす、小刻みにゆする、という意味。それをする余地(room)すらないぞ、ということだそうです。

Chomping at the bit:
Bitというのは馬のクツワ。Chompingは音を立てて噛むこと。馬が興奮してクツワを噛んでいるさまから、「早くこれをやり始めたい」とかソワソワしている様子とさす。らしい。

Meat and Potato:
物事の根本的、本質的なところのこと。アメリカ人にとって、食べ物は肉とポテトが主なものなのだ、ということだかららしい。そうか。そうだったんだ。3/21/2018 DCATであったPiramalの人がBread and butterといってました。どうやらいろんなバリエーションがありそうです。

Shoot a mail:
ちょっとそのメール私に送っておいてください。というときにshoot me the mailだそうです。なぜShootかわからんが、習慣としてそういっているみたいです。



この辺は、赴任してすぐのころに出てきたものです。で、実際にその後も繰り返し、複数の人間の口から出てきてます。なので、(わからなくても仕事的にはたぶん困らないと思うけど)実践的な熟語と思われます。

2018年11月2日金曜日

英語での仕事のやりかた


私の勤務先は、2009年にアメリカの会社を買収するまでは(特に私のいた研究開発部門は)ほぼ完全ドメスティックな感じで英語なんて全く使わなかったのですが、最近は当たり前のように海外と仕事をすることになってます。

聞いた話では、昔、初めて英語のメールが来たときは、その返事をどうするかで3人くらいで相談して、1週間かけて返事していたとか、そういう笑い話も聞きました。たしかに自分も英語のメールでのやり取りは最初はとても大変だったのを覚えています。留学の時にビザの手配をするために留学先の事務の人とやり取りしたのが最初でした。

それ以来もう仕事で英語することにはすっかり慣れているのですが、最近仕事をしていて「あれっ」と思ったことがあります。それは、日本語では普通にメールでコミュニケーションできる人が、英語になると途端に何を言っているのかわからなくなるのです。結論も不明瞭で、こっちの書いたことを聞いているのかどうかも確認不能、みたいな。

いろいろ人と話をしたり、考えてみたところ、どうやらこれは英語でメールを書く訓練が適切にできていないということが原因ではないかと思われます。私も自己流というか、周りの人のメールを観察しながら学習しているだけなのでこれが唯一の正解とも思いませんが、相手の言ってきたことを「これは理解した」「これは賛同できない」と受け止め、そのうえで「次はこうしたい」「こんな進め方どうでしょうか」みたいにつなぐ。こういうことを淡々と書いていくのが私の普段のやり方で、今のところ基本はトラブルは起きてません。この英語のメールを日本語にしてしまうとやや直接的すぎる表現で、失礼な感じになってしまうかも、とも思います。でも言語が違うので、表現は全く同じにならないとも思います。

で、こういうことをどうすればできるようになるのかと考えると、なかなか特効薬みたいなのは全く思いつきません。例えば、日本以外で仕事をしてきたひとと仕事だけではなく、雑談とかしてみるとか、そんな感じでしょうか。人々がどんな議論をして、どういう結論にたどり着いているのかを観察してみるとか。率直に自分のメールを読んだ人に直接話しかけて理解を確かめてみるとか。こうやって考えると、物理的距離が短いところでのコミュニケーションをとりながら進めていくことが有効なのかなあ、とは思います。

違う言語を喋るときは性格が変わる?

同僚はアメリカ人なので会社では英語、家族は日本人なので家では日本語です。幸運なことに会社にも同じ日本人出向者はいながら、仕事ではほとんど関係しないので本当に英語のみ。トレーニングには最適です。 それで気づいたのですが、自分が英語でしゃべっている時はどうやらちょっと性格が違う人...