2019年1月2日水曜日

今までどうやって英語を勉強してきたのか その2

6.就職後約5年間

しばらく進歩なし。仕事が面白くてそればかりしていました。仕事で英語を使うこともほぼなし。TOEICは会社で毎年1回は受けることが必須だったので受けてはいましたが当然点が上がるはずもなく。。。1年目530点、2年目645点、4年目600点、5年目600点。で、さすがにこれを毎年受け続けるのはアホらしいと気づく。たしか730点以上取ったらもう受けなくていいという噂を信じて勉強を開始。ただ、今思えば、TOEICの点を取るために勉強するのと、英語を使いこなすために勉強するのではちょっと違うということなど全く考えもしていなくて、それはそれでまたアホでした。これについては後で述べます。

7.就職後6~8年目

就職後5年半で転勤があって、地方の工場付きの研究所で仕事をすることになったタイミングで比較的時間に余裕があったので、ALCのヒアリングマラソンを購入。毎日2-3時間はさすがに大変で、結局1年間1000時間なんて全然無理。確か500-600時間くらいでフィニッシュ。ただ、この時教材に含まれていたEnglish Journalは内容がそれなりに面白かったので定期購読を続け、お風呂とかでCDを聞き続けました。これと並行して受けた6年目のTOEICが710点。お?ちょっと上がった?1000時間に到達できなかったのにもめげず、ALCのTOEIC対策的な教材で勉強を継続。これが結構良かった。TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術という本です(当時はタイトルが少し違った気がします)。いわゆる回答テクニックとか、そういうものをまとめたものです。TOEICの試験って、かなり特殊な形式で、それに慣れないと太刀打ちできません。たぶん、今、急に受けてもあまりいい点は取れないんじゃないかと思います。問題を一つ解いたらすぐに次の設問を読み始めて準備しておくとか、3択問題ではたいてい罠が仕掛けてあるとか。ヒアリングマラソンがどれくらい効果があったかわからないのですが、この本を読んだ後に受けた7年目のTOEICが825点。おお!テクニックだけで100点もアップ!これはすごいです。費用と努力対効果がすごくいい。

8.就職後9年目~10年目

社費留学でボストンにある大学で2年間の研究生活。もともとこういうことがどうしてもしたかったわけでもないのですが、たまたま英語の勉強をしていたことと、環境を変えたかったところ、こういう話が出てきたので希望してみました。本当にありがたいことです。大学では世界各国から集まった20人くらいの大学院生、ポスドクがいるラボでずーっと実験がメインの仕事。月曜から土曜まで。日曜日もたまに実験。教授の方針で基本的には1人1テーマなので、一人で黙々と作業をこなす時間がかなり長い。とはいえ、食事中の友人との雑談で何を言っているか全く分からないことに愕然として、できる限り実験中も人としゃべることにしました。最初の3か月は死にそう。しゃべるだけ、聞くだけで疲れる。いわゆる大学の研究から長く離れていた(来る前は工場にいたし)ので、それもあって、とても疲れる。でも、最初の3か月でめげずにできる限りしゃべる/聞くようにしたのでだいぶ慣れてきたんだと思います。また、周りの人も非ネイティブが多かったので、みんな優しい。お互い痛みがわかりあえるのですごく嬉しい。そんなこんなで試行錯誤を繰り返し(このあたりの具体的な内容はその4に)、最初の1年が終わるころには、かなり不自由なく意思を伝えられるようになってました。で、ちょうど1年たったタイミングで自信もついたのでTOEICを受けてみました。なんと、ボストンでもアジア人向けに受けれるんですね~。結果は900点(Listening 465点、Reading 435点)。受けた後はかなり手ごたえあって、「あれ?これ990点じゃない?」と思ってましたが、全然そうでもなかった。でも900点超えたからもうTOEICは卒業でいいと確認。残りの1年は(研究が順調であったこともあり)英語疲れもそれほどではなく過ごすことができました。

ここまで書いてきて今更、ですが、結局TOEICの点があっても、英語で仕事や研究ができるかは全く別問題であることを(2009年に)アメリカに行ったときに本格的に悟りました。英語で意思疎通する力を私は「戦闘能力」と呼んでます。これは「TOEICの得点」とは相関がほとんど無い。伝えたい内容さえちゃんとしていれば、文法が多少変でも十分コミュニケーションできます。また、何かに抗議するとか、そういうときも抗議したいという強い気持ちのほうが大事。昔は頭で英作文してからしゃべっていましたが、さすがにそれでは不便だし間に合わない。訓練を継続することで、それほど考えずにわーわーいうことができるようになりました。こっちが何か言いたいんだぞ!感をだして時間稼ぎするとか。まあ、カッコ悪いですが発言権を得るためには致し方ありません。そんなんでめげてたら話になりません。

というわけで、TOEICの点を取ることは、TOEICの点が低い(ない)ことで何らかの不利益を被ることがないようにするためのであって、「何点とれるかなゲーム」的な感じです。英語に慣れることは意味がありますが、戦闘能力はたぶんほぼ上がらない。

ちなみにTOEICの点数アップ塾の講師的な人は別。990点取ることに大きな意味があると思う。ただ、ボクは状況が違うというだけのことです。

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