2019年10月19日土曜日
日本のホテル
日本出張のためにホテルを探していて気づきました。大阪のホテルはすごく安い。大阪駅周辺のホテルを探していたのですが、軒並み安い。日本人の私からすると「ちゃんときれいにしているそれなりのホテル」が10,000円しません。しかも大阪駅からこの距離で。アメリカで出張の時にホテルを探すと、結構な田舎でも100ドルくらいします。たまに$60とかあるけど、かなり古かったり、ついている朝ごはんが酷かったりします(経験あり)。ボストン郊外で空港から車で40分くらいかかるところでも、安くて$120~130くらいします。しかもアメリカはチップがあるので(逆に部屋をきれいにする従業員の給料が安いからチップがあるんだけど)、ホテルの儲かり具合はさらに差が開きそうです。もちろん物価の差はあるけど、それにしても大きい。日本のホテルの財務諸表を見ると、人件費が支出の2/3くらいしめてました(とりあえず帝国ホテルで調べた)。
ちょっと違うのは二人以上の場合。日本のホテルは二人だと二人分払わなければならない。同じツインの部屋に泊まったとしても。これは前から変で不思議に思ってました。もしかしたらそういう前提なので、一人の時は安いのかも。
2019年10月7日月曜日
スポーツと仕事
日本からの出張者に、いま日本でラグビーがすごく盛り上がっていると聞きました。確かにニュースになってます。私もアイルランド戦はインターネット経由で見ました。
アメリカでは断然アメリカンフットボール。ラグビーのラの字も出てきません。同じようなボール使ってるのにねえ、と思ったら、違うそうです。アメフトは片手でボールを投げるから、投げやすいように指が引っかかる縫い目みたいなのがあるし、そもそもボールが小さいのだそうです。お恥ずかしい話ですが、知りませんでした。高校の体育の授業でラグビーやったんだけどなあ。
日本から出張で来ていた人のうちの一人が「実は高校でラグビーをやっていた」という話になって、いろいろ話をしました。それで、「ラグビーをやっている人からみるとアメフトってどう見えるんですか?」と聞いたら、「あれはあれで楽しいと思う。でも、プレーがぶちぶちと切れるのが好きではない」とのことでした。確かにそうです。ほかの人は「アメフトはものすごくシステマティックで、例えば何歩歩いたら投げる、とかそういうレベルで指示が決まっていて、それを遂行するんだ」だそうです。さらにアメフトは、「キック専門の人」がいるとか、「攻守でメンバーが入れ替わる」とか、役割がものすごくはっきりしています。で、それってアメリカの会社のイメージです。専門家が集まってて、それを結集して仕事、みたいな感じ。GeneralistよりもSpecialist。ラグビーもポジションがあるので専門がないわけではないけど、攻守でヒトが変わったりしないから、アメフトほど極端ではない。たまたまですが、いま勤めている会社の社長は若いころにアメフトをやっていたことが話題になりました。
そうか。スポーツでの経験とか役割分担とかが、仕事のスタイルに影響しても不思議はないな、と思います。一方その社長さんのカウンターパートに当たる日本の人はラグビー出身。似ているようでだいぶ違うスポーツ。たまたまですが、なんか面白い。仕事のスタイルもだいぶ違うんだろうなーと思います。
あ、スタイルが違ったらダメということではないです。お互いそれを理解して尊重していれば、そんなに問題は起きないと思います。自分のやり方を押し付ける、とかそうしなければいいんじゃないでしょうか。相手がどういう理由で発言しているのかを理解できれば、仕事はずっと楽になると思います。
アメリカの病院は支払いが診察のだいぶ後である件
会社の同僚の日本人が、「アメリカの病院の請求書って届くの遅くない?」と言っているのを聞いて、確かに、と思いました。アメリカ式はなぜかだいぶ後払いなんですよね。診察時は保険証出して診察してもらうだけで、数週間後に請求書が郵便で送られてきます。で、それに基づいてクレジットカードか小切手で支払う。そんなもんなんかな、と思ってましたが、確かにこれ、なんか変です。そもそも、支払いがすごく後にならないとないので、病院にキャッシュが入るのがかなり遅れます。
が、不思議なことにそうでもないようなのです。私が普段行っている病院の財務諸表が公開されていました。これを見ると売り上げ$4,277Mに対して売掛金が$664M。売り上げ債権回転日数は1.8か月なので、まあ、こんなもんかも。病院に行って1か月くらいで請求書が届いて、オンラインで払うか、小切手を送っておしまい。
ちなみに日本はみんな支払わないと帰れないから、売掛金はすごく少ないのでは?と思いましたが、別途調べてみると実は売り上げ債権回転日数はほぼ同じでした(京都のある病院。よく知らない病院ですが、財務諸表が簡単に出てきたため)。よく考えてみると入院の時って、たいてい最後に払います。だから、その分売掛金が大きくなるのかも。といってもこれは入院患者さんがどれくらいいるか次第、でもあると思います。私が行っているアメリカの病院は入院患者さんが少ないのかも。
他にも日本の病院の財務状況とか見ていると、いろんなところで経営が苦しい、みたいな記事が出てきました。たしかに赤字多い。そもそも収入が人件費とバランスが取れていなかったりしてます。日本は診療報酬が決まっているから、それ以上はどんなに頑張っても増えない。ということは、無駄をなくすか、人件費を削るか、くらいしか手がない。これは相当大変だと思います。
話がそれた。
ともあれ、アメリカの病院的には現金に困っている感じではなさそうです。
2019年10月5日土曜日
英語の言い回し13
Save someone's bacon
Save the day! と同じ。おかげで助かった。なぜBaconなのか全く意味不明。
Nepotism
縁故、コネ入社。アメリカでもあるし、小さい会社ほどそうなんだけど、例えば法律事務所なんかだと、親が役員の場合は子供は簡単には入社できないとか、そういうのもあるそうです。「こんな単語、まず聞かないと思う」ってKatieに言われました。そりゃそうだ。
Glimmer of hope=Silver lining
わずかな希望。
hold down the fort
留守を預かる。Fortは城塞、ですね。
Rule of thumbs
経験則として。
余計な口出しするな。自分のことだけやっとけ!あまりお上品ではない言い方で、例えば年頃の娘が親に向かって生意気に言ったりするのだそうです。
You are a gem!
すばらしい!女性向けの言葉だそうです。あなたは宝石(gem)だ。→すばらしい!
Prime Time
日本でいうところのゴールデンタイム。
Black diamond
上級者向けのスキーコース。ダブルブラックダイアモンドだと、上級者以外はお断り、超絶難しいコース。黒は世界共通で難しいコースを表すけど、ダイヤモンドの表示はUSだけらしい。
Bummer
悲しい。使い方はいろんな形があって、bums me out = makes me sad, I’m bummed = I’m sad.
Never a dull moment
常に忙しい。いまの会社が小さい会社なので、常にやることに追われています。そんな時にこんなのを使うらしい。
we’re on a skeleton crew for rest of year.
もう年末の休暇が始まっていてみんな休んでいるから必要最低限の人しかいない。追加の仕事を頼まれてもちょっとすぐは対応できそうにないです。。。みたいな感じ。
Squared away
片づける。仕上げる。
I will work with Reyna to get this all squared away.
All square
また出てきたSquare。問題解決。間違った請求書が送られてきたので経理の人にいろいろ説明してました。で、それが解決したら「All square」だそうです。ググったらmutually clear of all debts or obligationsとなっているので少し違いますが、まあ、そんなかんじだそうです。なんかSquareって四角いから解決した感はないんだけどなあ。。。
ゆっくり喋ることはいいこと
仕事柄、ある程度の立場の人(会社の「部長さん」とか、アメリカで言うVice Presidentレベルの人)とお話をする機会があります。また、特許関係の仕事で弁理士さんと、契約関係で弁護士さんと話をすることもあります(どっちかといえばアメリカのほうが多い)。
こういう人たち、話をするとおおむね共通の特徴があって、皆さんとてもゆっくり話をしてくれるのです。これは日本人にとってとても分かりやすくてありがたいので、単純に喜んでいたのですが、話をする機会が増えるにつれ、これ、ちゃんとまねする努力をしたほうがいいのではないか、と思い始めてきました。
英語が母国語ではない人からすると、英語をすらすらしゃべって意思を伝えられるということが憧れだったり目標だったりします。もちろん私もそう思ってました。ネイティブスピーカーが「ぺらぺらぺらぺら」ってしゃべるのを聞いて理解して、すかさず割り込む、みたいな感じ。私自身はもうアメリカでの生活は累計3年半以上たっているし、仕事もしているので慣れてきていて、話の内容次第では(特に自分の専門分野とか)すかさず突っ込むこともできます。誰かに何かを説明するときにも一通り「だーっ」としゃべって、また言い方を変えて再度説明、とか、これは必要に迫られてやります。
でも、早くしゃべれることが本当に目指すべきことか、というのが疑問に思えてきました。。
で、実際にゆっくり喋るように試してみた。すると、これがなんとまあ、とても難しいのです。ゆっくり喋るのだから簡単、と思ってましたが、結局ゆっくり喋るということは、要領よく言わなければならないのです。これは難しい。日本語でも難しい。そして、ゆっくり喋り始めると、なぜか相手が待っている気がして、なんか焦ってしまうのです。ということでちょっと試してみたら全然ダメ。それに、話したいことを端的にまとめてから喋るのって、日本語でも難しい。何かを伝えようとして喋ればしゃべるほど、結局伝わらなくなっているんじゃないのか、と思います。
同業者の知人(アメリカ人)がある時社内で昇進して、部長的なポジションについたのですが、その後突然しゃべり方をゆっくりに変えてました。その前はすごい早口で、しかもあまりお上品ではなかったのに。どうやらそういうトレーニングを受けたんだ、と聞きました。やっぱり、それくらいしないとすぐにはできないだろうな、とも思います。
ということで、これは簡単ではありませんが、場数を踏むところから始めてみます。トレーニングも一度は受けてみてもいいのかもしれません。
英語ペラペラ、って、スピードを目指すものではないのだ、と思う今日この頃です。それってただの「世の中」イメージ。何かを学習するときにどこを目指すか、っていうのはとても大事だなと改めて思った次第です。
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