2019年11月20日水曜日
日本語を書いたり喋ったりするときに気を付けること
書こう書こうと思っていたけど書いていなかった、と思っていたら、既に書いてたことにあとで気づきました。。。でも、また書いちゃったのでそのままにします。
日本語と英語の両方で仕事をしていると、たいてい相互に変換できない単語というものが出てきます。例えばマネジメントって該当する日本語がないです。「管理」と訳されることはありますが、日本語の「管理」と英語のManagementはちょっと意味合いが違うと思います。まあ、これは仕方ないです。
が、そうでなかったとしても、特に深い意味がなくても英語をカタカナにして、それを多用する人って、以外にいるんです。仕事メールとか、よーく見てください。自分も気を付けているつもりでも無意識にやっていることもたまにあります。
「あ、私もそれAgreeです。」
「バジェットのアプルーバルはすでにもらっているからこれは大丈夫」
「とりあえずその点はテンポラリーで解決しておいて、その内容で当局にドキュメントをサブミットして返事を待ったらいいんじゃない?」
「うーん、そうするとアレとコレがコンフリクトするから、リスクミチゲーションプランをプロポーズしてください」
とか、ちょっと極端だけど、しゃべるのに関してはより多くの人がこうやっている人が結構いるように思います。これでちゃんと意思疎通できて仕事が進むんならいいんですが、個人的にはこれは「美しくない」と思います。そして、何となく誤魔化されているような気がする。
ほかの言語を日本語に取り込む、ということは昔からオランダ語とかドイツ語でも結構起きているので、それ自体は否定しません。もしかしたら上記のような「じゃぱんいんぐりっしゅ」もあと50年もしたらビジネスの世界では当たり前になるかもしれません。
英語で説明するなら英語、日本語で話をするなら日本語に絞らないと、個人的にはやりにくいです。なんか余計なところに気が散ってしまって、本来大事な中身がおろそかになりそうです。嫌味に聞こえるかもしれませんが、逆に英語がちゃんと使いこなせないと、こういう日本語と英語を混ぜてしゃべることができるのかもしれない、とも思います。もしくは、混ぜて使っているからいつまでたってもどっちもちゃんと喋れないとか。ははは。
2019年11月17日日曜日
誰と仕事をするかが大事
いまの会社の社員数は、私がこっちに来た時の倍以上に増えました。しかも、自宅からリモートで働いている人も少なくないので全社員が一か所に集まることはめったにありません。そこで、社長は3か月に1回集まって、半日かけてAll Company Meetingというのをやって、そこで社長やVice Presidentレベルの人が会社の状況や今年の目標、進捗具合、新入社員などを紹介します。
そこで、社長が言ってたのですが、「仕事は大事だけど、仕事を人生の中心に据えてほしくはない」のだそうです。文脈としては仕事するだけでなく、しっかりプライベートの生活を持ち、そこから活力を得てまた仕事に戻りましょうということでした。普通は仕事と人生のバランスをとって。。。となるところを、仕事を中心にしてほしくない、とはびっくりです。私の聞き取れる限りではそう聞こえました。
少したってから、以下の記事を見ました。
https://coach.co.jp/view/20190521.html#html
「あなたが最も多くの時間を過ごしている5人は誰ですか?あなた自身はその5人の平均なのです」、だそうです。そして、直接つながっている人が幸せだと、あなた自身の幸福度も15%アップする(年収100万円の増加では幸福度はたった2%しかアップしない)。
なので、これを額面通りに取ると、幸せそうな人と一緒により多くの時間を過ごせば、自分も幸せになる、ということなのです。実感としてはよくわかります。いまは会社の規模が小さいこともあって、皆さんとてもいい人たちです。すくなくとも仕事を一緒にしている人たちの中でヒトを不快にさせるような人はいません。
結局、何をするか、どの地位にいるのか、も(経済的には)大事ですが、幸せのためには「誰と仕事するか」がとても大事なんだと思います。昭和の時代(に仕事したことは無いけど)とは感じがかなりちがうと実感します。
プレッシャーの中で仕事をすることが絶対にいいこと?
アメリカに転勤してもうすぐ2年。いろいろあったけど、赴任当初の部署状態がかなりマシになってきました(比較の問題であって、元いた日本の部署に比べたら全然だけど、それはまたそれで)。プチトラブルはいろいろ起きますが、もはや驚きもあまりありません。
あるとき出向者の社内報的なもので「赴任前の意気込みとか、何をやり遂げたいと思って赴任したか」とかいろいろインタビューみたいなのをされたことがありました。それで考えてみたら、赴任前は一人目の子供が生まれたり、そんな状態なので引っ越し関係の膨大な手続きを毎晩やったり(ビザ申請も)、当然仕事も忙しかったので正直何も覚えてませんでした。だから意気込みとかそういうの全然ナシ。久々のアメリカ生活でちょっとワクワクしてたくらい。
ということで、なんとなくわーっと異動して、その中で良く分からないままに何とかその日暮らしの感じでいろいろ試行錯誤して、いろんな人の協力もあってようやく今のやや平穏な感じに落ち着いたという感じです。
この間、何がもとの部署の仕事と違ったかというと、無駄に「プレッシャーを感じる」とか、「ヘマしたらみっともない」とか、そういうことを気にせずに仕事に没頭できていたことです。こっちの上司がそれはそれで忙しかったからかもしれないけど、ほぼ放任でやらせてくれました。報告はするけど、口出しはほぼなし。もちろんサポートはしてくれます。
そんな感じで2年間やってて、自分としてはやるべきことはちゃんとできたと思います。で、それと比べて昔は(なんとなくだけど)プレッシャーを感じて仕事や研究をしてたのって、いったい何だったんだ?と思い至るわけです。
たいていの人は自分の経験をもとに「苦しい思いをしてこそ一人前になれる」とか、「プレッシャーをはねのけてこそ素晴らしい成果が出て出世ができるのである」とか、そういうことを言っているんじゃないでしょうか。そういう人が会社で「偉い人」になる。
決してそういう努力とかが無駄だったといっているわけではないです。自分は大学院に行ってた時はいろんな意味でプレッシャーを受けながら日々徹夜で実験して(しかも、たぶんそうすることは無駄なんだろうな、と気づきつつ「怒られるから」必死にやってた)大変な思いをしたこともありました。大学を卒業した後に思い返せば、当時の努力が無駄だったとも思いませんし、仕事上とても役に立ったと思っています。でも、だからといってそれが唯一で最高のやり方だったということでは全然ないんですよね。そういうやり方をやっていたために時間と体力と知力を奪われて得られなかったこともある。あるビジネス本ではそういうやり方を「犬の道」と言って、それだけはやったらダメと戒めてました。本当にその気持ち良く分かります。「犬の道」経験済み。
で、話を元に戻すと、今回は決して長時間働かなかったとは言いませんが(時差の中で仕事をしていたのでやむなし)、それでも努力の割には成果が出たように思います。毎日夕方は子供と外を散歩したり、公園で遊んだりもできました。いまは通勤が楽なので、という事情もありますが、日本にいてできたとは到底思えません。本来そういう働き方を目指すべきだし、そうするために必要なのはプレッシャーではないと思うのです。誤解のないように補足すると、嫌なことを経験しなくてもいいという意味ではないですし、頑張らなくてもいいということでもない。まじめに仕事することは否定しません。
なんだか話がいろいろそれたりもしたけど、結局、いかに集中してやろうと思えるような仕事を作り出すか、それを自分の仕事にできるか、ということがすごく大事なんだということが良く分かった、ということです。そして、無駄にプレッシャーを感じさせることの無意味さと、そうせざるを得なくなっている時点でまず設定自体に無理があることを理解してくれる人が増えることを祈ってます。
2019年11月13日水曜日
粉薬
日本でポスドクをしてしばらく滞在したことがある人が言ってました。日本で病院に行って出された薬が”envelope”に入った粉でびっくりした、のだそうです。あの薬包紙みたいな紙が袋みたいになっているやつ。昔からあります。
ちなみに私は薬を作る仕事をしていますが、確かに「粉薬」って作ったことないです。たいていカプセルか錠剤。たまーに液剤。だから、冷静になってみれば、驚きではないです。
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